【病院から薬局へ】転職理由や自己PRをどのように伝える

jobchange-selfpr

一つ前の記事で転職感動の流れについてお話しました。面接で高評価をいただき、年収を通常よりも上乗せしていただくことができました。今回は、私の転職理由やどのように自己PRしたかなど、詳しい内容についてご紹介していきいます。

前回の記事はこちら↓

404 NOT FOUND | MIHO DESIGN
クリエイティブに生きてみたい。を叶えるブログ

転職理由〜本音と建前〜

実際の面接で転職理由を聞かれて、今より楽な仕事をしたいからです!!なんて答えたら落とされますよね(笑)

転職を考えている理由は皆さん色々あると思います。人間関係に疲れた、上司が嫌、残業が多すぎる、激務すぎるなどなど。それが本音ってもんです。はい。

でも、例えば仕事の内容でもっとこうしたいのにできない、という不満はありませんか?例えば、緩和薬物療法認定薬剤師の資格に興味があるけれども、現職では資格をとれる環境がないとか、在宅医療にもっと取り組みたいとか。そういう理由を転職理由としてあげるのは前向きとして捉えてもらえますよね。

ちなみに病院薬剤師から薬局薬剤師へ転職したい私の場合は…

本音

  • 病棟業務だけでも手一杯だが、他にも中央業務関連や委員会などの仕事があり、業務負担がありすぎる。今まで何とか耐えてきたがそろそろ限界。
  • 残業の申請は20時間を超えない程度しているが、実際のところ40時間は超えてる。疲れた!定時に帰りたい!!せめて残業時間減らしたい。
  • そろそろ結婚を考えており、結婚のタイミングがないと辞められる雰囲気じゃない。

ひどいですね(笑)心の中を包み隠さず表現するとこんな感じ。

一方でこんな思いもありました。

  • 病棟業務を行っていても、患者さんの退院後の生活や薬の管理方法について十分な介入ができていないなあと。言い訳でしかないけど、毎日入院してくる患者さんの持参薬鑑別、抗がん剤の指導などに追われて、薬剤管理指導料のために週に1回会いに行くか、または行かないかだし、もっと身近な存在になりたい。
  • 医療従事者から実臨床で困ったことへの相談はたくさん受けてきたけど、患者さんから薬に関する素朴な疑問を受けたことってあまりないなあ。もっと親身に相談に乗れるゆっくりとした時間がほしい。
  • 終末期の患者さんが自宅退院したとき、自宅でのTPNや薬の投与について介入していきたい。

いかがでしょうか?建前でありつつ、でも自分がやりたいことでもあり嘘はついてません。その気持ちを転職理由として掲げていきましょう。

自己PR&職務経歴

新卒の頃の就職活動と異なるのは、自分の性格的な面ではなく業務上どのような能力があるのかを説明することですね。

自分が現職でどのような仕事をしてきたか…病院薬剤師であれば幅広い業務の経験があるので一般的には有利ですね。調剤、注射薬業務、抗がん剤関連、病棟、医薬品情報、などなど。

は学会発表や論文発表などしていないけど大丈夫かな?と思いましたが、全く問題ありません。重要なのはどんな経験をしてどのように成長してきたか、です。次の2人を比べてみてください。

病棟の主担当の薬剤師として責任感をもって仕事を行ってきました。
病棟の主担当の薬剤師として責任を持って業務を行ってきましたし、医師や看護師をはじめとした多職種との連携をとってきましたのでコミュニケーション能力にも長けています。
いかがでしょうか?いわずもがな後者の方が良いですよね。〇〇の業務を行ってきた、だからこういう能力があるという+αまで言えるようにしましょう
また、3-4年目以降になると、業務でリーダー的経験をすることも増えるのではないでしょうか?また、プリセプター制度やメンター制度などで自分が教える立場になることもありますよね。そういう指導経験があれば自分の強みになります。特に自分の指導により後輩が成果を残してくれたというエピソードなんかもあればなお良しです!

長所や短所

長所や短所についても業務に関係する点を挙げます。
私はボーナス月に上司と面談をしており、そのときに毎回自分の強みや弱みについてシートを記載していました。スタッフの能力の目安みたいなものがおおまかに定められていたので、それを参考にしました。
例えば、企画・改善力(現場の問題点を周りの人へ投げかけることができる)とか、業務意欲・態度(与えられた業務を責任感をもってやり遂げることができる)とか。ご自身の組織の人事評価について探してみると良いですね。

面接のときの態度

どんな場合でもそうですが、いわゆるコミュ力がないとだめですよね。面接官の目を見れない、視線が合わない、ソワソワしている。これNGですね。

確かに面接は緊張しますが、皆さんがいつも患者さんと話しているときのようにゆったりと、笑顔で面接に臨めば問題ないでしょう。適度な相槌、適切な声の大きさを意識して。

ちなみに私は結局エージェントの方と面接練習する時間なく、ぶっつけで面接になりました(笑)面接官の雰囲気がとても面白い方だったので、始まってしまえば緊張しませんでしたね。一般的に薬局の面接では厳しいことを言われることはないかと思います。

また、質問に対して前向きな回答をしましょう。会社側もできるだけ長く働いてもらいたいでしょうから、例えばかかりつけ薬剤師だったり健康サポート薬局に興味があるとか、なにか挑戦したい資格があるとか。転職理由とからめてこれからどんなことに取り組んでいきたいか頭の中にイメージしておくと良いですね。

まとめ

いかがでしたか??
転職活動をしていくなかで、私はこれまでに病院薬剤師としてどんな能力を身に着けてきたのか振り返ることになりました。何か大きな成果をあげてきたことはないけれども、日々行ってきた業務は、コミュニケーションスキル、リーダースキルに繋がっていたことがわかり、とても嬉しくもありました。
私は仕事をしていく上で、どんなときも「謙虚」でいることをモットーにしています。医療業界は日々情報がアップデートされていきますので、自分のもっている情報が古いのではないかと常に考え、「謙虚」な姿勢で医師より最新情報を教えてもらう、日々の業務も自分の勘違いの可能性があるので、まずは「謙虚」な姿勢で物事を確認する。
転職するときもそんな「謙虚」な姿勢を忘れず、でも転職したら今までの経験を活かして活躍していきたいんだという気持ちを面接でうまく表現することができたと思います。
このご時世、中途採用の枠が減っていますので、少しでも転職活動をする方々の参考になれたら幸いです。

コメント