こんにちはKです。
病院薬剤師の就活ではほとんどの場合、筆記試験を課せられます。特に大学病院だと試験科目に英語があるところが多いです。正直卒業論文とか卒業試験の勉強もあるし…大変ですよね。
今回は私が実際に行った英語の試験対策を紹介します。これで成績トップで入職できました!
まずは傾向を知る
就職試験の過去問を入手するのは難しいですよね(入手できるのであればしましょう)。少なくともどういう問題が出るかは先輩から聞きましょう。私の場合、今の就職先に大学の先輩がいなかったので、病院実習で知り合った他大学の友人から情報をもらいました。
さて、私の場合は英語の添付文書に対する設問を答える+軽い英作文という形式でした。
参考書を選定
勉強方法どうしよう〜と悩んで確かAmazonで参考書を探して購入したのがアルク出版の実務文書で学ぶ薬学英語です。FDA承認文書とかJAMAの記事とかいろんな医学文書について解説がされていますが、その中でもPackage Insert(添付文書)の部分だけ使用しましたね。英語の文書に慣れるにはうってつけの参考書です。
あとは専門用語の英単語がわからないと読めるものも読めないのでキクタンメディカル薬剤編を購入しました。
文書の特徴を知る
添付文書みたいな公的文書は構成が決まっているので逆にわかりやすいと思います。
適応症や必要な検査項目などについて記載されている
DOSAGE AND ADMINISTRATION:
用法用量
CONTRADICATIONS:
禁忌事項
WARNINGS ANS PRECAUTIONS:
警告事項や使用上の注意
ADVERSE REACTIONS:
副作用について
DRUG INTERACTIONS:
相互作用について
USE IN SPECIFIC POPULATIONS:
妊婦・授乳婦、小児、高齢者などに投与する注意事項など
OVERDOSAGE:
過量投与した際に起こる症状と、その処置について
DESCRIPTION:
薬剤の組成や性状、一般名化学名、分子式など
CLINICAL PHARMACOLOGY:
薬効薬理、薬物動態
NONCLINICAL TOXICOLOGY:
非臨床毒性試験について
CLINICAL STUDIES:
臨床試験について
HOW SUPPLIED:
梱包や保管方法など
私はインターネットで「米国 添付文書」と検索すると日本医薬情報センターのページがあるので、そこからDaily Med(USA)に飛んで添付文書を検索しました。米国の添付文書をみると最初にサマリーのようなものがあり、次に目次があります。
この後から本文がスタートしていきますが、情報量が多いです。でも、上記の記載項目についてわかっていればすぐに必要な情報にたどり着けます。例えば「小児に使用できるか、その用法用量は?」という設問であればUSE IN SPECIFIC POPULATIONSのPediatric Use(小児への投与)の項目に飛べばいいわけです。
試験時間は限られていますので、いらないところは読まない!これに徹します。万が一臨床試験の部分を設問として出されたらかなりしんどいと思いますが、とにかく流し読みして設問のキーワードを見つけたら印をつける、キーワード部分をしっかり読みこむ、これが攻略のコツになります。
ちなみに出題が添付文書ではなく、論文だったとしても同じようなことが言えると思います。論文も構成が決まっていますよね。
Materials and methods
Results
Discussion
勉強時間の確保はどうする?
薬学部の6年生は卒業研究・論文の追い込みだったり、大学によっては卒業試験も始まりますよね。そんな中就職試験の勉強を並行して行うのは本当に大変です。私もパニックになりそうでしたが、とにかく心掛けたのは隙間時間を使用すること!
添付文書や論文を読むためには医学・薬学単語がわからないと進みません。私はバスで通学していたのですが、行き・帰りのバス片道10分ほどで先ほど紹介したキクタンメディカルや自作の単語帳を眺めていました。これで十分力がつきました!
そして1日に30分でも良いから薬学英語の参考書を使ったり、自分で英語の添付文書を読んでました。短時間を継続することが大事です!英語の添付文書はたくさん読まず、形式に慣れるために2薬剤をピックアップして読みました。
ちなみに英語以外の採用試験については、青本の薬理、病態分野だけを先に2周して試験に臨み、採用試験が終わってから衛生など他の分野を慌てて勉強しましたね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
単語だけわかっても英文を読む力はつかないので、長文に慣れるという作業も必要になります。私も最初は意味がわからなくて心が折れましたが、少しずつ英単語や医療英語の言い回しにも慣れてくることで試験本番はとても落ち着いて問題を解くことができました。
英語に対する苦手意識をもっている学生は多いので、ここで差をつけるべく取り組んでみてください!
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